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設立趣意書


設立趣意書 2006年8月13日

代表 : 土田 敏恵(つちだ としえ)

I.目的

一般社会・ストーマ保有者・医療従事者においてストーマが正しく認知される。

II.背景

  • 日本のストーマ保有人口は、ストーマ補装具交付件数、金額、及び市場規模から推定すると平成15年度で約15万人である(矢野経済研究所調べ)。 ストーマ造設後は、腹部に専用の用具(以下ストーマ用装具とする)を貼付して排泄管理を行う。したがってストーマを保有することは排泄の障害であるため、ストーマ保有者はそのことを公言しない傾向が強い。 近年のストーマ用装具やケア技術の進歩に伴い、ストーマ管理方法は飛躍的に進歩し、排泄管理やにおいの問題は改善されている。しかしながら現在でも半世紀前のストーマ管理方法がもたらした悪いイメージのまま認識されているのが実状である。
  • 社会保障制度においては、平成18年9月から改定される身体障害者福祉法により、補装具受給制度が変更され経費負担を余儀なくされる。
  • 要介護のストーマ保有者においては、衛生面での間違った認識やケア技術の不足を理由に、介護施設への入所や介護サービスの利用を断られることがある。これは社会資源の有効活用を阻害し、日本における高齢者保健福祉施策の目的である高齢者の尊厳の確保と自立支援や支えあう地域社会の形成にそぐわない。
  • 医療分野では、ストーマ造設の原疾患の治療としてのフォローはなされているが、ストーマ保有者が直面する問題は、治療以外に局所的なものから社会的なものまで多岐にわたっており、社会復帰のためには継続的な支援が必要である。しかし一部の医療施設を除き、ストーマ医療における人材、時間、設備確保の必要性が軽視されてきたため、それらの問題に対応している施設が少ないのが現状である。
  • ストーマ保有者が外科または泌尿器科以外の診療科で医療をうける際に、医療従事者のストーマに関する知識や技術が十分でないために適切な対応がうけられないことがある。
  • これらの問題に対応するべきストーマケアの専門家であるET/WOCナースは、現在全国でわずか350名あまりであり、専門的なケアを受けたり、専門家から発信される情報を享受できるストーマ保有者は限られている。したがって、悩みを抱えながらも相談する手段を知らないばかりか、問題点すら見つけられず QOLの低下を強いられているストーマ保有者は少なくない。

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III.ストーマ保有者の社会的問題点

  1. ストーマ保有者の直腸・ぼうこう機能障害の存在や実態は社会的に正しく認知されていない。
  2. 1)腹部に装着したストーマ袋から排泄物を出すため排泄行動に時間・スペースを要する。 2)ストーマ保有者の持つ遠慮や不安によって公衆の場へ出ることをためらう傾向にある。
  3. 排泄物の衛生管理が不十分であるという間違った認識によって、社会参加の制約を余儀なくされている。
  4. 1)入浴施設やプールなどの使用を断わられることがある。 2)職種によっては就業や就労内容を規制されることがある。 3)家族の理解によっては家庭内で孤立することがある。
  5. 社会保障制度において、経済的支援が不十分である。
  6. 専門的なストーマ医療およびストーマ保有者のQOL向上を目的とした情報提供の場が限られている。
  7. 医療従事者の中での専門的知識技術が十分でない。
  8. 介護福祉施設においてストーマ保有を理由に入所・利用を断られることがある。

IV.社会的意義

  1. ストーマ保有者の社会参画を支援し、ノーマライゼーションを促進する。
  2. 高齢ストーマ保有者における社会資源の活用を支援し、高齢者保健福祉施策を推進する。
  3. 医療分野においても、ストーマケアの質の向上が図れ、ストーマ保有者のQOLの向上につながる。

V.用語の説明

  1. ストーマ
    ストーマ(人工肛門・人工膀胱)とは手術によって腸管や尿路を腹部に造設した排泄孔をいい、便や尿は不随意に排泄される。
  2. ストーマ装具
    蓄尿袋・蓄便袋といい、ストーマの周囲の腹部の皮膚に貼付し、排泄物をためる袋。
  3. ストーマ装具を使用した排泄方法
  4. ET/ WOCナース
    ストーマのケアを専門に行う看護師で、その他創傷や失禁ケアも担っている。

VI.活動内容

  • 活動資金の確保
  • 後援依頼(厚生労働省、看護協会、日本オストミー協会、日本ET/WOC協会)
  • 公共施設へのポスター掲示の許可または指示
  • 公共広告機構での啓蒙

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